遅ればせながらOCLPでBig Sur

うちのMac Pro 5.1(Early 2009改)シングルCPUモデルですが、「Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool」と「Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5」による「Mac Pro 4.1 → Mac Pro5.1」化に始まり、メモリを32GBに増設して暫くは「MacOS 10.13.6(High Sierra)」の環境で、特に問題なく仕事に趣味にと日々使用してました。
唯一嫌な点は、以前使っていたSSDの速さに慣れていた事もあり、HDDの起動の遅さを辛く感じる時もありました。が起動してしまえばまあ我慢できるレベルです。
その後段階的に小さなアップグレードを重ねました。

・「USB3.0 PCI Expressカード」の追加。
・CPUを「Xeon w3690」3.46GHz (6Cores, 12Threads)にアップグレード。
・グラフィックアクセラレータをメタル対応「Sapphire Radeon HD 7970 3GB」にアップグレード。

2ヶ月前に「‎macOS 10.14.6 (Mojave)」を500GB 2.5インチSSDに、緊張の儀式のファームウェアアップデートを経て新規インストールしました。環境は、タイムマシーンから全て移行。
これでより高速な「NVME PCIe M.2 SSD」も起動ディスクとして使えるようになりました。

この頃、徐々に気になっていた「macOS Catalina Patcher」や「OpenCore Legacy Patcher」の存在への関心が急浮上。YouTubeやWebサイトを見て、どんなものかと下調べの日々でした。
どちらの「Patcher」も環境的には問題なく使える状況でしたが、きっと不具合が多いのではないかと半心半意でした。
とりあえず古い160GBのHDDに「macOS Catalina Patcher」をインストールして様子をみましたが、特に不具合は見当たりませんでした。
どうせならば、より新しいOSが良いかと、次は「OpenCore Legacy Patcher」を使って「macOS Big Sur」のインストールにチャレンジしましたが、最初は「OpenCore Legacy Patcher」の仕組みがよく判らず、OSはインストールされているのに起動できなかったりと上手くいきませんでした。
なんとなく仕組みが判るとその後問題はクリアできました。
160GBのHDDにインストールした「macOS Big Sur」を平日夜間や休日に立ち上げて、Webで不具合事例を検索しては確認しましたが、何も問題は見つけられません。
Wi-Fiも最初から普通に繋がっています。
日本語の入力は「macOS Catalina Patcher」同様にできませんでしたが、「Google 日本語入力」のインストールで操作に問題はありません。
HDDですが全く動作のもたつきは感じられませんでした。
個々の環境にもよりますが、Mac Proの場合は、メタル対応のグラボに交換してあれば問題は少ないようです。

という事で、昨夜、新しい500GBの2.5インチSSDに「macOS Big Sur」をインストールしました。価格はほとんど変わらない「NVME PCIe M.2 SSD」も候補でしたが、今回は見送りました。
アプリなど一部の環境は、「‎macOS Mojave」のタイムマシーンから「移行アシスタント」を使って移行しましたが、他は面倒だけど手作業で移行する事に。
今日は朝から、メールの移行、「iTunes」から「ミュージック」へのデータ移行、「Adobe Lightroom Classic」の元画像を「‎macOS Mojave」のSSDから外付けのSSDに移行し「‎macOS Mojave」、「macOS Big Sur」のカタログ設定を行いました。
他のAdobe関連のアプリも全てバージョンアップし初期設定を終わらせました。
その他細かい移行もありましたが、全て問題なく移行完了。
驚いたのは、2005年10月に発売された「iPod 5G」と問題なく同期ができた事です。
カーオーディオは、ALPINEのヘッドユニットにコードで接続した「iPod 5G」の音源を聴いているので、これは嬉しい誤算でした。

これまで可能だったYouTube等の音声をApple TVを介し、オーディオに出力する事ができなくなってます。これは不具合ではなく「macOS Big Sur」では「AirPlay」を使用するようで、「Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカード」にアップグレードすると解決できるのではないかと思いますが、定かではありません。
今回も「macOS Big Sur」の「ミュージック」からはこれまでどおりにApple TVを介し、オーディオに出力できたので、まあそのままでもいいかってところです。
Macから取り外しはしましたが、一応これまで使っていた「‎macOS Mojave」環境のSSDとそのタイムマシーンHDDは消去しないでそのまま保存してます。
本来正式対応OSは、OSX 10.11 ElCapitan (エル・キャピタン)までというMac Pro (Early 2009) ですが、何のストレスもなくmacOS 11.6.8 Big Sur (ビッグサー)も使える拡張性の高さは驚きです。
これで暫くはOSのサポート終了から逃れられそうです。

2022年9月15日追記
「Appleが現地時間2022年9月12日、macOS Big Sur 11.7をリリースしました。」というニュースを見つけました。「このアップデートには重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます」とあり、できればすぐにでもアップデートしたかったのですが、通常のアップデートと同じ手法でアップデートができるのか、ちょっと迷いました。
いざとなったらTime Machineで復帰できる!と本日決行。
結果は、通常のアップデートですんなり「バージョン11.7」にアップデートできました。