Special Version
旅のひとこま 5 > Episode 171 秋の熊本、百年駅舎とSL

Episode 171 秋の熊本、百年駅舎とSL

 2010/11/13(土)出発の朝、前日から続く季節外れの黄砂により天候は冴えません。この日は、結局最後まで青空を見る事ができませんでした。
翌14日は、快晴とまではいきませんが、ときおり日射しが降り注ぐ暖かな日となりました。


 クルマを始動させたのは午前9時半頃。本当はもうあと2時間くらい早く出発できたらよかったのですが諸事情で・・・
いつまでたっても朝は苦手です。
予想どおりの約2時間で島原外港フェリーターミナルへ到着しました。軽い食事をとったりしながら30分ほど待ち乗船しました。
今回乗船した船は「オーシャンアロー」という超細長双胴船とよばれる超高速カーフェリーで、熊本港までをこれまでの約半分の時間となる30分で結びます。エンジンはベンツ製らしいです。
料金は片道2,000円。まぁ、クルマが全長4メートル未満と短いおかげですが、それでも窓口で「往復買ったら安くなる?」と交渉する関西人魂は健在です。
さぁ、船を降りると熊本港ターミナルです。


 さて、今回本格的に試す事になったiPhone 4 による「なんちゃってカーナビ」のスタートです。(MapFan for iPhone)
結果的に「なんちゃって」は取り消しの完璧な高性能でした。これがなかったら相当道に迷っていただろうし、時間もかなりロスしていたと思います。


 iPhone 4カーナビの案内するままに走行しました。事前にセッティングしていたルートを迷う事なくクリアし、予定どおりの県道へ。
冴えない天気ですが、銀杏の黄色だけは際立って鮮やかな色彩を放っていました。
思わず見入ってしまうような紅葉に出合う事はできませんでしたが、この感じ結構好きです。古い石橋と銀杏です。今回の旅の中でも心が踊った数少ない風景でした。
できる事なら川岸まで降りて撮影したかったのですが無理でした。今回の走行で美しい紅葉が見れたのは、結果的にこの周辺ではなかったかなと思います。


 球磨川上流域までやって来ました。一年振り、2度目となる民宿です。
大きな囲炉裏があるほっこりできる場所です。ここでそれぞれ個別に長崎を発った7人が集結しました。
クルマ2台、他5名はバイクです。初対面4名でした。
食事前に、みんなで近くにある湯山温泉元湯へ。ここの温泉は、ペーハー値9.49というアルカリ泉で、湯はとろとろです。
画像は囲炉裏を囲んでの夕食、というか宴会突入前の一枚です。


 翌日の早朝、ようやく明るくなった頃です。6時頃に散歩へ出て、1時間ほどゆっくり歩きました。
この後ボリュームたっぷりの朝食を頂きました。
白水自然公園の吊り橋を見に出かける予定の他の人達とは別れ(前年秋に訪れた際に行ってるので)、9時前に先に宿を発ちました。
画像は、民宿近くにある吊り橋ですが、白水自然公園に架かる吊り橋は、結構な高さで足元が透明アクリル板だったと思います。
正直なところ怖いから遠慮したというか、行けなかった?...再びひとり旅です。


 今回の旅で立ち寄りたかったのがこの肥薩線「白石駅」と、ここへ停車する「SL人吉」です。
各地から複数のカメラマンが集っていました。
駅に到着するなり、クルマのナンバープレートを見て「京都からですかぁ?」と声をかけられ驚かれましたが、中には関東から訪れたというSLファンもいましたよ。
iPhoneカーナビの的確な案内のおかげで、予想よりも1時間近く早く到着出来ました。
「SL人吉」の到着までは、1時間半もありましたが、駅舎や駅構内等を撮影したり、他の人達と話をしたりと楽しめました。


 「SL人吉」を見送った後は帰るだけですが、どうしても同じルートを走るのが嫌なので、八代までは球磨川沿いのR219を辿って、熊本港の更に北にある長洲港まで走り、雲仙市多比良までを結ぶ有明フェリーに乗船しました。高速船ではありませんでしたが、航路が若干短くて40分の乗船でした。
1,500円の料金は、通常よりも安く期間限定割引だったかな?
かもめだとばかり思ってましたが、どうやらウミネコのようです。
この航路は、多比良ー長洲の同時出港のようで、両港の中間地点で同じフェリーとすれ違いました。

2010年11月13日〜14日撮影