Photo:iPhone 5c(Pro HDR)
今日は、とりあえず帰路の事はあまり考えずに、ハードな坂道が続く R202 へと向かいました。
滑石(なめし)トンネルは、事前の調べで絶対避けなければならない歩道が極挟いトンネルでした。ところが走りだすと、何故かすっかり勘違いをしてトンネル直前に達してしまいました。既に長い坂道を、標高200メートル以上登っていたので、今更本来のルートである脇道まで戻る気もなく、全長400メートル程あるトンネル内の狭い歩道を半分程歩き、どうにも狭すぎて歩けないので、残り半分は車道を走りました。交通量も多くゴミ回収のトラックなども通行していて怖いのなんの・・・。
左側に見えている歩道を自転車を押しながら歩いたのですが、写真で見ている限りでは狭過ぎて、到底不可能に思えますね。
(Google マップ ストリートビューより 滑石トンネル)
やはり狭いトンネルは危険なので、今後は絶対に通行しないようにしたいと思います。
今後外海方面へのアクセスは、R206号線の時津町井手園交差点から向かいたいと思います。こちらのルートにも、おそらく1キロ以上ありそうな長いトンネルがありますが、開通時期が新しいようで片側のみ比較的広い歩道が確保されています。
さて、滑石トンネルを抜けると、長い下り坂が続きます。暫く走ると周囲が開け新長崎漁港です。
魚の加工場も多いのか、走行中も魚臭い匂いが漂っていました。漁港を過ぎて、峠に差し掛かる前に少し休憩をとりました。
Photo:iPhone 5c
峠は、50〜100メートル程の地点まで坂道を登っては下りを繰り返すルートが続きます。いちばん費用がかからない道路の作り方なんでしょうね、トンネルもなく地形の起伏に沿ってます。景観はよく、適度にカーブもあるので、エンジンの付いた乗り物には楽しめるルートかも知れませんが、自転車には厳しくイライラする道です。もともとあまり人が住んでいない場所なので仕方がないとも思います。
Photo:iPhone 5c(Pro HDR)
江戸時代の禁教令等で、この地まで逃れてきた隠れキリシタンがひっそり暮らす集落だったようです。キリスト教解禁の幕末以降に、フランス人宣教師のド・ロ神父の設計により建てられた出津教会(しづきょうかい)や、赤レンガの黒崎教会などが、海を見下ろす丘の上に静かに佇んでいます。
クルマで走行している時には全く判らなかったのですが、周囲に点在する墓地は、十字架の墓標でした。
日本の中でも珍しい地域かも知れません。
Photo:OLYMPUS XZ-1
自転車乗りは、他に一人として見かけない道の駅「夕陽が丘そとめ」では、どうにも場違いな雰囲気に、休憩する事もなく飲料の空きペットを捨て、新しい飲料を購入するのみでとっとと発ちました。
更に100メートル程登っては下りの、無駄とも言える走行を繰り返し、細長い半島を北上。
途中、ちょっと景色のいい場所で休憩しました。
写真では判りにくいですが、昔々Macで夜更かしをしていた不思議なアドベンチャーゲーム「MIST」に出てくるような奇岩が幾つか見えています。
写真右奥に少し大きい島が見えますが、最近炭鉱内体験ツアーで人気が上昇中と紹介されている「池島」です。
ちょっと気になるので、出かけてみたい島です。
ようこそ炭鉱体験「池島」へ
Photo:iPhone 5c(Pro HDR)
明治元年に来日し、キリスト教の布教に努めた宣教師、ド・ロ神父の故郷であるフランスの国旗と同色に塗られたと云われる3つの橋があります。青に塗られた橋、続いて白に塗られた橋、最後に赤く塗られた橋を渡る手前から県道57号線へ右折し山中へ向かいました。
最初は緩やかな上りでしたが、その後は一切の平坦及び下り坂のない上り坂が延々と約9キロ続きました。
今回のルートのいちばんの難関でした。
標高561mの「長浦岳」頂上の少し手前の450メートル付近まで上り、ようやく下り坂です。
感じとしては、何度か走った「琴ノ尾岳」に標高も距離もほぼ近いという事前の調べでしたが、うちを出て約10キロで達する「琴ノ尾岳」山頂までの走行と、アップダウンのルートを約30キロ走った後に登る今回の場合の10キロでは大きな違いがありました。空腹と、坂を登り切る体力が残っていませんでした。
(iPhone 5c ルートラボより)
ようやく見えてきた下り坂への分岐点です。
坂道を登り始めた頃から、空腹で全く力が出せません。山中なのでコンビニはあるはずもなく、田舎でよく見かける飲食品も売ってる雑貨店も皆無です。
飲料の自販機でココアを飲んで何とか凌ぎましたがさすがに疲れも出て、歩きや休憩を繰り返しました。
分岐点を右折して、ここからは県道204号線です。
10キロ程続いている長い下り坂を、転がるように一気に下って国道206号線へ合流しました。
すぐに現れたコンビニに入り、サンドイッチを2つ購入し駐車スペースの角で食べて、ようやく空腹が満たされました。
Photo:iPhone 5c(Pro HDR)
国道206まで辿り着けば後は楽勝です。
すぐに隣町の標識が現れ、残すは約10キロです。
たいした坂道もないし、道も広いのでゆっくり歩道を走行し帰宅しました。
今回は、全走行約60キロでしたが、長崎の60キロはとてもハードです。正直しんどいです。
でも、楽しさの方が勝るからやめられません。
今度は、半島一周を目指したいと思いますが、トータル10時間で走れるかな?
今回のルートの経過時間も5時間47分を要しているし、厳しそうですね。半島一周行程には10キロも延々続くような上り坂はなかったと思いますが・・・。
Photo:iPhone 5c(Pro HDR)
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