何かのサイトを閲覧中、サイドカラムの広告バナーにあった「香嵐渓」という名を目にした時に「あれっ?もしかすると・・・」と思い当たる場所が浮かびました。
調べるとやはり思ったとおりの懐かしい場所でした。
目が覚めるとウインドやボディがカチコチに凍りついてしまったCR-Xにお湯をかけて解凍してくれていた優しい鬼師の知人。3月初めとはいえ、信州の山中は極寒の環境です。
滞在していた長野県の最南部にある根羽村の立派な宿泊施設をあとに、のんびりと国道を西へ向かう途中に偶然立ち寄った足助町。
「香嵐渓」はこの場所にあり、3月という桜も紅葉も何もない時季でしたが、複数の駐車場案内表示や看板等で有名な景勝地なんだろうなと認識していました。
日が射してきた正午近い時間。二日酔いも運転に集中している間に回復したようで、この町で休憩と食事をする事にしました。
ちょうど「中馬のおひなさん」という催しが行われており、串刺しで売っていた鮎の塩焼きを食べながら風情のある町を散策しました。
ぽかぽかと暖かい日射しが心地よかった事を覚えています。
初めて訪れたのに、とても懐かしい場所でした。
再び西への移動中に国道から観光写真でよく見かける朱塗りの橋が見えていました。
2004年3月の事でしたが、足助町は翌年4月に豊田市へ編入されました。
Photo:Nikon Coolpix 990
中馬のおひなさん(ちゅうまのおひなさん)
愛知県豊田市足助地区で、1999年から始まった。毎年2月上旬から3月上旬に行われるイベントである。
足助八幡宮近辺から始まり、香嵐渓や旧街道沿い130軒以上の商店や民家、交流館など約2キロに渡り土雛(つちびな)や内裏雛(だいりびな)、餅花などを飾っている。観光客は古い町並みと雛祭りを楽しむこの地域の春の一大イベントとなっている。観光客は年々増え、約7万人訪れると言われている。
土雛は七福神や源義経、東郷元帥など様々な物がある。また内裏雛は、古い物は江戸時代から現代の人形まである。
足助町はかつて過疎地域に指定された。しかし、香嵐渓など地域にある観光資源を掘り起こし、地域が一体となって町おこしを成功させている実績は高く評価されている。