30年ぶりに実家へ戻った2008年の暮れ。30年前にはまだ存在しなかった公園で迎える初めての春の事です。
歩道からは離れた場所で鮮やかなピンク色の花を満開に咲かせている3本の木があります。
近くに行って花をよく見るまでは紅梅だと思い込んでいましたが、実は桜でした。
この季節は、花の咲くタイミングがが完全に梅と重なっていたので無理もありません。
望遠レンズ越しに見ていると、1年前にも京都府立植物園で撮影していた見覚えのある桜。部屋に戻ってすぐに画像を確認すると、京都府立植物園と同じオカメ(オカメザクラ)に間違いありません。
少し嬉しくなり、それ以来親しみを感じて毎年撮影を欠かさない公園でいちばん最初に咲く桜です。
ただ、数年前から気になり始め、残念に思う事があります。
4〜5年前までは、3本揃って同じように綺麗に花を沢山咲かせてくれていた木がそれぞれに弱ってしまい枯れ枝が目立ったり、台風で幹が折れてしまったりと、今では3本が揃って沢山の花を咲かせる姿を見る事はできなくなりました。
他の桜の木のように大きく育つ木ではないようですが、画像の植物園の木はもう少し大きくなっていたような気もするし、まだ復活できるのではと期待しています。