HONDA F1復帰の可能性を海外メディアが報じていましたが….。
それは、2013年からの新しいエンジン規約の導入予定の噂が起因しているようです。
現在の2.4リッター V8エンジンから、より環境に配慮した1.5リッター ツインターボ直噴ガソリンエンジンを導入するという方向で進んでいるようです。FIAのメーカー会議にオブザーバーとしてホンダの技術者が参加していたという情報もあります。これは今年5月に得た情報なのでその後の展開は定かではありませんが…。
1.5Lターボエンジンと云えば・・・
ホンダF1第2期の1988年、A・セナ、A・プロストで全16戦中15勝をマークした「McLaren/Honda MP4/4」です。ワンツーフィニッシュも10度と驚異的な強さでした。ナンバー12はこのシーズンにワールドチャンピオンを獲得したA・セナ。
このマシンに搭載されていたエンジンが 「Honda RA168E」
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エンジン:ホンダRA168E V型6気筒 ターボ
排気量:1,494cc
最高出力:685bhp 12,500rpm
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少しだけルーツを探ると・・・
1962年に初めてF1参戦を発表し、当初はロータスへのエンジン供給の予定が、ロータス側からのキャンセルにより、フルコンストラクターとして同年7月のドイツGPでデビュー。
1968年までのホンダF1第1期中に優勝2回、3位1回をマークしているようです。
それから15年、1983年のグランプリ途中、第9戦イギリスGPより Spirit Racing へのエンジン供給で再び参戦。
最終戦の南アフリカGPからはウィリアムズにエンジン供給が始まります。
翌1984年第9戦USAダラスGPでウィリアムズのK・ロズベルグが優勝。
この後日本でも俄にF1ブームが押し寄せてきます。
1986年、1987年にはコンストラクターズ チャンピオン、1987年はN・ピケがドライバーズ チャンピオンも獲得。
1987年にはロータスへのエンジン供給も始まりました。ドライバーはA・セナと、もう一人は「うーん誰だったかな?」
BBC解説者時代のジェームス・ハントに 「あれはタクシードライバーか?」 と言われてしまった日本人。
第7戦イギリスGPでは、1位:N・マンセル(ウィリアムズ/ホンダ)、2位:N・ピケ(ウィリアムズ/ホンダ)、3位:A・セナ(ロータス/ホンダ)、4位:(ロータス/ホンダ)と、ホンダエンジン車が1位から4位までを独占。ちなみに4位とはいえ周回遅れでした。
1988年の活躍は既にご紹介済みです。この年Aセナはロータスからマクラーレンへ移籍。マクラーレンも前年のポルシェV6ターボエンジンからホンダV6ターボエンジンへ変更。
1989年はマクラーレン/ホンダのコンストラクターズ、同チームA・プロストがドライバーズチャンピオンとマクラーレン/ホンダの連覇。
1990年はA・セナがチャンピオン。コンストラクターズはマクラーレン/ホンダの3連覇。
1991年はA・セナがドライバーズ連覇(3度目の優勝)。コンストラクターズはマクラーレン/ホンダの4連覇。この年M・シューマッハがジョーダンからデビューしています。
1992年はエンジン規約の変更でこれまでの1.5L-V6ターボエンジンから、3.5L-V12自然吸気エンジンにパワーユニットが変更になりました。この年はルノー3.5L-V10エンジンを搭載したウィリアムズが、2位のマクラーレン/
ホンダに大差をつけて勝利。同チームのN・マンセルがドライバーズチャンピオンを獲得しています。
この年でホンダの第2期F1活動は休止。
2000年 B・A・Rへのエンジン供給でF1復帰。第3期F1活動開始。
2001、2002年にはジョーダンにもエンジン供給。
2004年GPでは、J・バトン、佐藤琢磨共に表彰台に上がり、この年コンストラクターズランキング2位へ躍進。
フルコンストラクター参戦
J・バトン、R・バリチェロをドライバーに、フルコンストラクター体制で望んだ2006年、第13戦ハンガリーGPで初優勝。オールホンダとしては、実に39年ぶりの優勝。この年コンストラクターズランキング4位。
2007年はコンストラクターズポイント6点獲得8位とトヨタ、トロロッソにも劣る最悪の結果に終わる。
2008年も最高位がR・バリチェロの3位入賞とふるわずコンストラクターズポイントも14点で9位と低迷。
遂には、第3期Honda F1撤退。
最強のホンダエンジンは小排気量ターボ?
Honnda F1の第1期~第3期までの流れでしたが、とっても強かった第2期のエンジンが1.5L-V6ターボと、2013年から導入予定のレギュレーションとどうしても重なり、「ホンダF1復帰」説も納得できたりもします。
今後の展開を期待したいと思います。