大村湾一周ポタリング紀行(備忘録から)

皮肉な事に、雨の予報は外す事が少ない週間天気予報ですね。昨日の好天から一転、予報どおりの雨です。
先程、メインサイトの「Recent List」を遡って閲覧中に見つけた2009年3月18日の投稿記事。

「大村湾一周ポタリング」決行!
一昨日、公園から眺めていた「大村湾」でしたが、どうにも走行イメージが膨らんでしまい、好天に恵まれた昨日、ついに「大村湾一周ポタリング」を決行しました。朝9時頃に走り出して、約9時間。走行距離は約136キロでした。とにかく坂道が多い長崎の道ということもあり、平均速度は15.4km/hと、京都での走行と比べ3km/hは遅いようです。とにかく疲れました。この様子は後日なんらかの形でお伝えしたいと思います。


FC2ブログを解約して、再びAmebaブログを始めるまでの数年間は、メインサイトのトップページに埋め込んだPHPがブログ代わりでした。短いテキストで日々を綴っていますが、本人にしてみればいい備忘録です。
尚、以下は「・・・後日なんらかの形・・・」となった、メインサイトのコンテンツ「旅のひとこま Episode 186」より転載しました。ルートラボは後日作成したものです。

大村湾一周ポタリング紀行

0022009/3/17(火)快晴。日中の最高気温は18℃くらいでしょうか。午前9時頃に発ち、日が暮れた19時頃帰着しました。湾を周回する道を、南側A地点からA地点まで、反時計回りに約9時間の走行(食事/休憩除く)でした。全走行距離は約136キロ、5市4町を巡りました。下り坂での最高車速は、ほぼ50km/hに達していましたが、当然上り坂も多く、平均速度は15.4km/hと、思いのほか伸びませんでした。
(サイクルコンピュータ計測)

003とてものどかな風景が続きます。沖に見える島は、箕島といいます。島のすべてが1975年に世界初の海上空港として開業した長崎空港です。あのコンコルドが飛来した、国内では数少ない空港の一つです。

004風のない日の琵琶湖を思い出してしまうような光景です。まるで鏡のような水面です。この先、長い道のりですが、穏やかな気候は、走る気力を充分に与えてくれます。

005走りはじめて約1時間が経過した地点です。先日、クルマで通りがかった時に、この傍にある無人販売所で一袋100円のみかんを買って帰りました。たっぷりな陽の光と、汐風がおいしいみかんを育ててくれています。

006ところどころ狭い幅員の国道207号線を走ります。複雑な海岸線に沿った眺めのいい道路です。傾斜のほとんどは、段々に広がるみかん畑となっています。幅員拡張工事の手が入っていない所は、”あの頃”の記憶の風景を保っているようです。

007JR長崎本線の旧線です。小学校低学年の頃は、この線路をSLに引かれた寝台特急さくら等も走ってました。遠い昔、走る列車が見える小学校の教室の窓からの光景を思い出しましたが、果たして現実なのか、夢なのか….?

008比較的高度の低い場所を走ります。空と海の青に映えて、菜の花が鮮やかに目立っています。もう少し走ると、湾の最南部付近になります。実は、数日前にクルマで走行中に見たこの景色が、決行を確かにしたのかも知れません。

009リアス式の海岸線を縫うように続く道路は、アップダウンの連続です。出発してもうすぐ2時間になろうかという頃です。iPhoneで列車時刻表を調べましたが、残念ながらこの時間帯直後に通過する列車はありませんでした。
先が長いので、あまりゆっくりしてもいられません。

010しばらく走行した幅員が広く走りやすい国道34号線から再び海沿いの県道へ進路を変えました。食事を終えてしばらく走った地点です。出発して約3時間が経過しようとしています。これまで走ってきた経路が小さな対岸になって霞んできました。大村市郊外です。

011このあと再び国道34号線に合流します。レンゲソウが、もうこんなに沢山咲いているのには正直驚きました。やはり九州は暖かですね。道は大村市の中心部へと続きます。

012国道34号線を離れて海沿いの道へ。空港がよく見える場所へとやって来ました。空港へアクセスしている長い橋の手前から見る長崎空港ターミナルビルです。ちょうど飛行機が離陸していきました。

013この付近は、比較的平坦で直線的な道路が続き、平均車速が気持ちよく伸びていました。たしか、17km/hを大きく超えていたと思います。海岸線も、比較的フラットでこれまでとは異なる景観です。

014とある河口付近で休憩中です。出発して約4時間の地点になります。走行距離は60キロくらいになるでしょうか。バイクは1998年型 PEUGEOT マウンテンバイク VTT200 です。タイヤはオリジナルよりも細い26×1.5インチサイズです。フロントサスペンションはノンオリジナル。

015海へ続く細い一本道に誘われて寄り道しました。海と堤防の組み合わせというのは、何処も同じような風景になるのかも知れませんが、この景観が伊勢の二見ヶ浦海岸に良く似ています。伊勢湾の波打ち際は荒い砂地の浜がありましたが、こちらはすぐに海です。

016湾の北東付近までやって来ました。この付近の海岸線は変化が乏しく、景観が単調です。霞んでいて対岸も何も見えません。結構疲れがきているせいか、寄り道して写真撮影することも少なくなりました。

017国道205号線を走ります。出発して約5時間が経過する頃で、70キロほど走ったでしょうか?ルートの半分は超えた地点です。ちょっと日射しが暑いくらいです。ただ、何度も水分を補給していますが、汗がべたつくことはありません。湿度は低くサラサラしています。

018JRハウステンボス駅に到着しました。
国道205号の川棚町内が予想外の坂道で交通量も多く、狭い路肩と、数少ない歩道も状態が悪い為、肉体的にも精神的にも疲れてます。見るべき景勝地がないのも悪循環です。出発から約6時間が経過しました。この辺りが湾の最北部付近。線路右側に、川のような海があり佐世保湾に続いてます。

019針尾島の峠道を走ります。高い柱は、真珠湾攻撃の指令を発信したといわれている針尾送信所無線塔です。高さは135m以上あるそうです。その左に新西海橋が見えてきました。出発から約7時間の地点です。

020そろそろ、走行が100キロに近い頃、西海橋に到着しました。桜の花が随分咲いています。それにしても、歩道のない往復2車線は、今では随分狭いですね。手前が今走ってきた佐世保市側の針尾島、向こう側は西彼杵半島(西海市)です。

021結構高い位置なので、高所恐怖症には辛い場所です。この橋のすぐ右隣には、桁下に歩行者専用道があり、片側2車線の新しい橋(新西海橋)もあります。(西海パールライン有料道路)。海は、佐世保湾を経て東シナ海へ繋がっています。

022西海橋の上から南側に広がる大村湾を望む風景です。大村湾で最も素晴らしい景勝地かも知れません。外海との出入口は狭く、複雑な海底や水深の変化などで、潮が渦巻いている場所もあります。

022c西海橋を渡りきり西彼杵半島へやってくると、ようやく帰路の実感が湧いてきます。体力は相当に低下していますが、残りの行程は気力でなんとかといったところです。山桜でしょうか?きれいに咲いています。

023西彼杵半島の国道206号を南へ走り続けます。だんだん影が長くなってきました。そんなに急な坂道は多くないのですが、強い向かい風に押し戻され、スムーズに走れません。弱りきった体力が更に奪われます。結構辛いです。

024夕方の時間帯のみ水面が少し波立っています。強い南風の影響でしょう。それでも大村湾は、波が静かだからでしょうか、砂浜海岸を見かける事はありません。出発から約8時間が経過しています。思いのほか距離が伸びません。

025再び静けさを取り戻した海です。大村湾は、閉ざされている事と、河川の影響で、外海と比べて塩分濃度が若干低いそうです。暖流の影響も受けにくいようで、冬場の水温も低いらしいです。スナメリやカブトガニが生息しているようです。

0266:46pm…..隣町まで周回して来ました。到着まではあとわずかです。肉眼では、島の右側奥に空港の灯りがキラキラと輝いて見えていました。日が暮れて、急速に闇が広がる中、一日の旅がようやく終わります。

急な決行になりましたが、最高気温が約20℃までくらいの気候が、自分にとってはベストだと思っています。前日の天気予報と当日朝の気候と体調で決心しました。さて、次は何処を走るのか?果たしてその時バイクは、KONA?それともMARIN?のクロスバイクに変わっているのか?

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長崎へ移って3ヶ月目の頃なので、まだ道路事情を全て把握する前の決行だった訳です。歩道もなく路肩もほとんどない坂道を大型トラックが頻繁に走っていたりもします。遠いとか、坂道が・・・という以前にこの道路の醜さが、再び走ろうかという計画が中々実行に至らない原因です。
この時に走った反時計回りではなく、次は時計回りのルートで走りたいですね。

【本日の走行データ】 CATEYE CORDLESS 7
走行距離:約 136km
走行時間:約 9時間
平均速度:15.4km/h
最高速度:約 50km/h